放浪ブログ

旅先の情報からこれまで経験してきたこと(就活/コンサル/ITなど)を発信していきます。

【Amazon Fresh】最先端の小売業へ潜入

ITを使った新しい小売ビジネス

 ここ最近、日本でも小売とITの組み合わせで新しいサービスを提供する会社が増えています。

  • アプリと連動して買い物をする
  • アプリで買い物をして、お店に取りに行く

など、小売り企業でもさまざまなITサービスを展開しています。

 そんな日本を差し置いて、アメリカではもっと最先端のITと連動して、新しい小売ビジネスを展開しています。今回、その代表格である『Amazon(アマゾン)』がアメリカ国内で展開している『Amazon Fresh(アマゾンフレッシュ)』へ行ってみました。

Amazon Fresh(アマゾンフレッシュ)とは?

 簡単にいえば、『スーパーマーケット』です。Amazonといえば、ECサイトの王者で、本や雑貨など、なんでも取り扱っているイメージがあると思います。でも、生鮮食品(野菜やお肉など)はメインでは取り扱ってないと思います(最近は取り扱いしていますが、主体ではないです)。Amazon FreshはそんなAmazonでも、生鮮食品も取り扱っている最先端のスーパーマーケットです。

Amazon Freshへ潜入

 今回、Amazon Freshがたくさんあるロサンゼルスのとある店舗へ行ってみました。

f:id:charlie55:20220211174133j:plain

外観

まず、入場ゲートがある

 まず店内に入ると一番に目に入ってくるのが、入場ゲートがあるというところです。

f:id:charlie55:20220211174509j:plain

入場ゲート
入場するために必要なこと

 まず、アメリカのアマゾンアプリに会員登録が必要です。そこで支払い登録(クレジットカードを登録)していれば、アプリ内でバーコードを取得でき、それをスキャンすれば入場できます。

 もしくは、店舗で手のひら(おそらく静脈)を登録すれば、バーコードすら不要で、手をかざせば入場できます。

f:id:charlie55:20220211174819j:plain

静脈認証

店内はまさにスーパーマーケット

 入場ゲートを入ると、そこは日本のスーパーマーケットとほぼ同じです。

f:id:charlie55:20220211174934j:plain

店内の様子①

野菜もとても美味しそうな状態でした

f:id:charlie55:20220211175025j:plain

店内の様子②

野菜だけでなく、お肉も売っています。本当にAmazonのイメージが変わります。

f:id:charlie55:20220211175856j:plain

店内の様子③

そして、アメリカのスーパーマーケットではよく見る、サラダバーやデリなども充実しています。サラダバーはS・M・Lサイズの入れ物で値段が決まるようなので、いかに綺麗に詰めるか?が重要になりそうです。

f:id:charlie55:20220211180101j:plain

店内の様子④

f:id:charlie55:20220211180130j:plain

店内の様子⑤

f:id:charlie55:20220211180215j:plain

店内の様子⑥

f:id:charlie55:20220211180243j:plain

店内の様子⑦

そして意外だったのが、AmazonECサイトで売れ筋商品は実際に置いているっていうことです。

f:id:charlie55:20220211180339j:plain

店内の様子⑧

買い物の仕方

 Amazon Freshの最大の特徴の一つが買い物の仕方です。どんな特徴か?というと、ただ商品を取ってかごに入れるだけ、たったそれだけでOKなんです。イメージはAmazonのアプリの『かご』がそのまま『本当のかご』に変わっているようなものです。

 もちろんですが、一回カゴに入れたものを、やっぱやめる!って言って棚に戻したら、ちゃんとカゴの中から商品がなくなっていることを検知しています。

f:id:charlie55:20220211175118j:plain

買い物の仕方
とんでもない数のカメラ?センサー?が天井についてる

 店内を見渡すと、これも特徴の一つですが、カメラ(もしくはセンサー?)がたくさんあります。これが人の行動を検知して、どの商品をカゴに入れたのか?どの商品をカゴから出したのか?を検知しているようです。

f:id:charlie55:20220211175607j:plain

店内のカメラ(センサー)

値段は少し割高!?

 個人的に気になったのは、他のスーパーマーケットと比べて値段はどうなの?っていうところです。私がよく買っているフィジーウォーターで値段を比べてみると、少し割高って感じでした。(ウォルマートでは3ドル程度、Walgreenでは3.5ドル程度)

f:id:charlie55:20220211180702j:plain

フィジーウォーターは3.99ドル

店内で探し物をするときは、アレクサへ

 商品を探したい時は、Amazonといえばなんでも答えてくれる『アレクサ』。アレクサが店内に設置されていて、ここで問い合わせを行えば、どこに何があるか、分かります。

f:id:charlie55:20220211180920j:plain

アレクサ

お会計は・・・?

 買いたいものをかごに入れ、買い物が終わったら普通のスーパーマーケットではレジへ行きます。最近はセルフレジがどこのスーパーでもみられるようになり、スーパー側の人員削減を積極的に行なっています。

 しかし、Amazon Freshではレジがありません(ここの店舗は一応あったけど、アマゾンアプリに登録していない人のためだけ)。支払いは退場ゲートを通ると買い物終了を検知するので、店内のセンサーで検知したカゴの中身を、アマゾンで買い物する時と同じような決済をされます。つまり、レジを通る必要がないです。

f:id:charlie55:20220211181915p:plain

決済完了の連絡

利用してみての感想

さすが!って思った点

  • Amazonは小売企業、ではなく、IT企業だ!ってことを改めて感じるAmazonで統一されたシステム群(全てAWS基盤に成り立ってる)
  • レジがないので、まとめ買いをするアメリカの文化には非常にマッチする
    • いちいちレジに通す手間がなくなるのは、相当お客様への労力が減る
    • それを考えると、多少割高でも利用したくなる
  • とにかく楽しい!

もう少しだな、って思った点

  • 入場口で戸惑ってるお客さんが多い(私もその一人だった)
    • まだまだ使い慣れていないせいかな、って思います
    • 最初の設定さえちゃんと時間かけてできればあとは楽だからまだ不満度は少ない
  • ほぼ全て自動化されているのに、スタッフ数が多いように感じる
    • 自動化する最大の目的は人員削減
    • なのに、案内する人などが必要以上に多いな、っていう感想です
    • おそらく、まだ初期段階なのでこれから徐々に人は減っていくのかな?

 ぜひアメリカにいる方で、一度も行ったことがない方はある種のアミューズメントパークみたいでとても楽しいのでお勧めします!しかもレジを通らないでいいのは、買い物量が多ければ多いほど、お得感を感じます。

 そして、早く日本にも入ってきてほしい!って思います。